ドンモグの競馬コラム|豆知識シリーズ #6
サラブレッドの心臓は人間の約10倍!
時速60kmを支える驚異の身体
どうも、ドンモグです。豆知識シリーズ第6回は、サラブレッドの身体能力の秘密。
サラブレッドはトップスピードで時速60〜70kmに達します。原付バイクより速い生き物が、なぜあの細い脚で走れるのか。秘密は「エンジン」にあります。
心臓の重さは4〜5kg
人間の心臓が約300gなのに対し、サラブレッドの心臓は約4〜5kg、実に10倍以上。この巨大なポンプが全身に血液を送り込むことで、あの爆発的な走りが生まれます。
| 項目 | 人間 | サラブレッド |
|---|---|---|
| 心臓の重さ | 約300g | 約4〜5kg |
| 体重 | 約60kg | 約450〜500kg |
| 最高速度 | 時速35km前後 | 時速60〜70km |
名馬の中には平均よりさらに大きな心臓を持つ馬もいたと言われ、「心臓の大きさ」はまさに走る才能の一部なんです。
「血の貯金箱」脾臓のターボ機能
さらにすごいのが脾臓(ひぞう)。馬の脾臓は血液の貯蔵庫になっていて、全力疾走の瞬間に貯めていた赤血球を血流へ一気に放出します。つまり天然のターボチャージャー。レース中の馬は、平常時より濃い血液で酸素を運びながら走っているわけです。
あの細い4本の脚、大きな心臓、ターボ付きの脾臓。サラブレッドは300年かけて「走るため」に磨き上げられた、生きたレーシングマシンなんです。
🐴 もうひとつ豆知識
サラブレッドの安静時の心拍数は1分間に30〜40回程度と人間より少なめ。ところが全力疾走時には200回以上まで跳ね上がります。この振れ幅の大きさこそ、優れたアスリートの証拠です。
サラブレッドを支えるその他の「規格外」
| 部位 | 特徴 | 走りへの効果 |
|---|---|---|
| 肺 | 1回の呼吸で大量の空気を取り込む | 全力疾走中の酸素供給 |
| 脚 | 指1本(中指)で立つ構造 | 軽量で高速回転が可能 |
| 筋肉 | 速筋の割合が高い | 爆発的な加速力 |
| 体温調節 | 大量の発汗で放熱 | 長時間の運動に対応 |
サラブレッドは1本の指(中指の先端=蹄)で500kgの体重を支えて走っています。つまり人間でいえば中指の先だけで立って全力疾走しているようなもの。だからこそ脚元は非常にデリケートで、調教師や厩務員は毎日の脚元チェックを欠かしません。
「心肺能力」が試されるレース、試されないレース
大きな心臓とターボ機能の脾臓が最も活きるのは、道中のペースが速く、最後まで消耗戦になるレースです。逆にスローペースで直線だけの瞬発力勝負になると、心肺能力より切れ味の方が問われます。予想記事で「ペースが速くなれば持久力のあるこの馬」「スローなら切れるあの馬」と書き分けているのは、同じ強い馬でも得意な体力の使い方が違うからです。
アスリートとしてのケア
これだけの身体能力を毎レース発揮するため、競走馬にはプロアスリート並みのケアが施されます。レース後のクールダウン、プールでの運動、獣医師による定期チェック。「休み明け」や「放牧」といった言葉の裏には、この巨大なエンジンをメンテナンスする時間が隠れています。
よくある質問
Q. 大きな心臓の馬は必ず強いのですか?
A. 必ずではありません。心臓の大きさは持久力の土台にはなりますが、実際の強さは骨格・筋肉・気性・調教の積み重ねで決まります。心肺能力が高くても気性が荒くて力を出し切れない馬は多く、逆に身体的には平均でも「勝負根性」で結果を出す馬もいます。身体能力はあくまで材料のひとつと考えるのが現実的です。
🐴 ドンモグのひとこと
「細い脚に500kgの体と巨大エンジン」って考えると、無事にレースを走り切ること自体がすごいことなんだよな。だから俺は、勝った馬にも負けた馬にも拍手を送りたくなる。
あわせて読みたい
※本記事は情報提供を目的としたものであり、馬券の的中を保証するものではありません。馬券の購入は自己責任でお願いします。


コメント