ドンモグの競馬コラム|豆知識シリーズ #3
競走馬の睡眠時間は1日たった3時間?
立ったまま眠れる理由
どうも、ドンモグです。豆知識シリーズ第3回は、馬の意外な生態について。
人間は1日7〜8時間寝ないとつらいですよね。ところが競走馬の睡眠時間は、1日わずか3時間ほど。しかもそのほとんどを「立ったまま」済ませてしまいます。
なぜ立ったまま眠れるのか
馬の脚には「駐立機構(スティ・アパラタス)」という、関節を固定できる特別な仕組みがあります。これのおかげで、筋肉をほとんど使わずに立ち続けられる。つまり立ったままウトウトしても倒れないんです。
理由は「逃げるため」
馬はもともと草原で肉食動物に狙われる立場の動物。ぐっすり横になって眠っていたら、襲われた瞬間に逃げ遅れて命取りです。だから浅い眠りは立ったまま、いつでも走り出せる体勢で取るように進化しました。
| 眠り方 | 状態 | 時間 |
|---|---|---|
| 立ったままウトウト | 浅い眠り | こまめに分割 |
| 横になって熟睡 | 深い眠り(レム睡眠) | 1日ごく短時間だけ |
ただし、深い眠り(レム睡眠)だけは横にならないと取れません。安心できる環境でしか馬は横になれないので、厩舎でゴロンと横になって寝ている馬は、リラックスできている証拠。陣営のコメントで「よく寝ている」と出たら、それは結構いいサインなんです。
競走馬の1日はどうなっているのか
ちなみに、トレセンの競走馬の1日はおおよそこんなスケジュールです。
| 時間帯 | すること |
|---|---|
| 早朝(4〜9時) | 調教。追い切りもこの時間帯 |
| 午前〜午後 | 飼い葉(食事)、手入れ、休養 |
| 夜 | こまめに立ち寝+短い横寝 |
調教が早朝なのは、日中の暑さを避ける意味もあります。私たちが寝ている時間に、馬たちはもう走っているわけです。
そしてレース遠征のときは「輸送」が入ります。馬運車での長距離移動は馬にとって大きなストレスで、環境が変わると横になって熟睡できない馬もいます。関西馬が関東のレースに出るときに「輸送で馬体重が減った」という話が出るのはこのため。輸送に強いかどうかも、実は馬券のチェックポイントなんです。
睡眠の質を左右する「馬房」の環境
競走馬が横になって深く眠れるかどうかは、暮らしている馬房(ばぼう)の環境に大きく左右されます。厩舎スタッフは、寝藁(ねわら)やおがくずをこまめに交換して清潔に保ち、隣の馬との相性まで考えて馬房の配置を決めます。神経質な馬は隣に気の合う馬がいるだけで落ち着いて休めるようになる、という話は厩舎ではよく聞かれます。
「輸送減り」と睡眠の関係
| 状況 | 馬への影響 | 馬券での見方 |
|---|---|---|
| 長距離輸送 | 環境変化で眠れず馬体重が減る | 「輸送に強い」実績の有無を確認 |
| 滞在競馬 | 現地に早く入って慣らす | 滞在で好走歴があれば加点 |
| 当日輸送 | 短時間で済むが緊張しやすい | 初めての当日輸送は割引材料 |
関西馬が関東の重賞に出るときや、その逆の遠征では、馬運車での長時間移動が避けられません。慣れない環境で眠れず食欲も落ちると、レース当日にガクッと馬体重が減る「輸送減り」が起こります。当ブログの当日診断で馬体重の増減に触れるのは、こうした背景があるからです。よく眠れた馬は当日の気配にも表れるので、パドックでの落ち着きとあわせてチェックしてみてください。
🐴 ドンモグのひとこと
パドックで落ち着いている馬を見ると「昨夜はよく寝たんだろうな」と想像してしまう。生き物としての馬を知ると、レースの見え方も変わってくるぞ。
🐴 もうひとつ豆知識
馬の耳は180度くるくる動き、周囲の音を常に警戒しています。パドックで耳をせわしなく動かしている馬は音に敏感になっている状態、逆に耳を自然に前へ向けてリラックスして歩いている馬は精神状態が良いサイン、と言われます。睡眠と同じで、「安心できているか」は馬のパフォーマンスを左右する大事な要素なんです。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、馬券の的中を保証するものではありません。馬券の購入は自己責任でお願いします。


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